08/31 伊勢崎・多喜二奪還事件に新たな光!

 九月五日の第三回伊勢崎・多喜二祭に向けて取り組んでいる伊勢崎・多喜二祭実行委員会(代表・八田利重)は、初めて取り組んだプレ企画である研究報告とDVD試写会を、約五十名の参加者で成功させ、引き続き本祭典の記念講演と現地見学会に向けて奮闘しています。多喜二奪還事件は、一九三一年九月六日ナップ作家の小林多喜二・村山知義・中野重治等が伊勢崎町(現伊勢崎市)の共栄館の文芸講演会に出る前に茂呂村(現伊勢崎市)の故菊池敏清宅で検束されましたが、伊勢崎署に抗議に駆けつけた民衆の力で午前二時頃交渉が成立し、午前五時には多喜二たちは釈放されたという衝撃的な事件です。釈放の条件に事件を公開しないという紳士協定があったために長く表に出なかった事件です。
 研究報告では、長谷田直之事務局長が「『多喜二奪還事件』の記録―伝説から史実へ」と題して史料を読みながら説明しました。これまで回想が中心であった事件研究の方法に対して、第一次史料、新聞記事、回想と分類し、第一次史料を軸とした事件研究の方向を切り開きました。奪還事件の起点(多喜二たち三人の検束)と県内検束者の最後の釈放が当時の第一次史料から確認し、新聞記事も現場取材によって報道されていた可能性も指摘、これらの枠組みの中で、個々の回想の内容がより事件の諸側面をリアルに伝えたものとして生かされるようになると報告しました。この報告は多喜二祭当日に出版され、千円で販売される予定です。
 九月五日(日)菊池敏清宅見学会午前十一時集合(予約要)、記念講演午後二時〜伊勢崎市文化会館、
講演は島村輝フェリス女学院大学教授が「小林多喜二と井上ひさし『組曲虐殺』をつなぐもの」と題して、講演します。連絡は事務局長谷田直之、070―5458―7225まで
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